銀ロウ付け

銀ロウを使ったロウ付けのこと。

「銀ロウ」は、はんだと同じように、接着剤の種類である。数あるロウ材の中で、銀を多く含有しているので銀ロウと呼ばれる。
「ロウ付け」は、溶接と同じように、接合技術の種類である。ロウ接合と呼ぶこともある。

「銀ロウ付け」は、「銀ロウ」という接着剤を使って「ロウ付け」という溶接技術のことをいう。

銀ロウ付けの温度は、大体700度~800度程度である。
銀ロウの溶ける融点が700度前後である。

また銀ロウの中でも、銀の含有率の違いや、含まれる成分の違いで沢山の種類に分かれている。
よって、製品や用途によって最適な銀ロウを選定する必要がある。

フラックスを含んだ銀ロウも販売されている。
強度ははんだ付けよりも遥かに強く、基本外れることは無い。
但し、高い技術力でしっかりとロウ付けされていることが前提条件だが。

一般的な溶接との違いは、重装備なしで手軽に出来ることや、銅や真鍮を接合できること、気密性が高いこと、母材を溶かさないので小さく薄い品などに適していること、異種金属材を接合できること、などがある。

ロウ付けの手順と仕組み

接着したい母材を密着させる。(イラストでは分かりやすいように離してあります)

母材とろう材を適切な温度で加熱すると、融点の低いろう材のみが溶けて母材の隙間に染み込んでいく。

 

ろう材が冷え固まって接着します。