佐藤製作所の仕事とは

最近、仕事とは、ということを良く考えるようになりました。仕事とは何か、佐藤製作所の仕事とは何か。

仕事の根本は、困っている人を助けて、それに見合う対価を頂くということだと思っています。
しかし、そんなに簡単な言葉では言い表せないことも多々あるのが現実です。

というのも、仕事をやらせて頂いている中で、結果としてただの金銭のやり取りだけだったり、お互いの思い違いによりどちらかが不快になったり、片方だけに負荷がかかったり、社内の雰囲気が悪くなったり、、
気持ちのいい仕事とそうでない仕事があるなという事を感じ出したからです。

勿論、楽で、楽しく、儲かる仕事をしたいという事を言っているのではありません。
日々行うルーティンや繰り返しの地道な仕事も非常に重要だと思っています。

ただ、仕事をする上で、どちらかが不快になったり、損をしたり、辛い思いをするのはおかしいのではないか
ということを最近感じるようになりました。

仕事は厳しく、大変なものであることを前提にしていますが、結果として感謝され、達成感や満足感を得ることが次の仕事、社会人としての活力に繋がるのではないかと思いますし、実感しています。

そういった考えを持つようになったことで、やみくもに仕事をとりにいくというスタンスではなく、きちんと仕事を見極め上記のように気持ちの良い仕事を出来るだけ増やしていきたいなと思っています。
当然僕個人としてではなく、佐藤製作所としてです。

それが会社で働く全ての人にとってのモチベーションの一つになり、仕事に対して真摯に向き合う原動力になると思っています。
但し、そうした仕事を増やす当たって重要だと思うことがあります。それはお客様のお困りごとの「理由」をきちんと理解することです。

その理由に対して、佐藤製作所の持つ技術やサービスを駆使して解決することが出来るかどうかをしっかりと見極めることが重要です。

これは個人的な感情になってしまうのですが、技術的・サービス的な問題でおお困りのお問い合わせは気合いが入ります。
今ある会社のノウハウや技術のフルパワー+20%程までの範囲内であれば前向きにお話を受けさせて頂くようにしています。

どんなに背伸びをしても出来ないような仕事を受けてしまってはお互いに辛い結果となってしまいますし、
また60%~100%の範囲の場合は価格競争に巻き込まれたり、技術的な向上が見込めません。

営業として仕事を受ける立場なので、会社のフルパワーがどこまでかをしっかりと理解してから仕事を頂く、
ということは非常に重要だと思います。なので技術面だけではなくサービス面でも見極めが必須です。

そういえば直近で気持ちのいい仕事がありました。

それは納期カツカツの品が、出荷当日の夕刻前に入荷し、大急ぎで皆で協力し合い梱包出荷準備をし、
時間ギリギリで出荷することが出来た、という仕事です。梱包出荷作業も弊社にとっては非常に重要な仕事です。

この時は達成感があり、「今日は仕事したなあ」(いつもしているのですが)という実感が普段よりも少し多くありました。
僕以外の社員も似たような感じになっていましたし、この感じはどこからくるのだろうか、と疑問に思いました。

この日そう感じた理由は、普段は個々で仕事をしているメンバーが同じ仕事に向かって一致団結してそれをクリアしたからだと感じました。
もう少し掘り下げて考えてみると、気持ちのいい仕事、達成感のある仕事には、次のような理由があるのではと思います。

①人と協力して行ったとき
②厳しい要求に応えられたとき
③相手から直接感謝をされたとき

直近の仕事においては、①と②が理由としてありました。また、個人的には③の理由もかなり大きいことを実感しています。
普段は、営業担当しかお客様と会う機会がない会社が多いと思いますが、私は③が仕事を気持ちよく進める上で非常に重要だと感じます。

なので最近弊社では、打ち合わせの際等に必ず私以外の社員を意図的に、複数名同席させるようにしております。

中小企業の良い所の一つは、「お客様が近い」ことだと私は思います。
相手の顔が見えるというのは、お互いにとって絶対に良い事です。

ここをもっともっと活かすべきだと感じていますし、佐藤製作所は、お客様の顔が見える会社を目指して行きたいと思います。

長くなりましたが、佐藤製作所の仕事とは、技術やサービス面での困りごとを解決する。
ということになるかと思います。

その中でもやりがいのある仕事や、気持ちの良い仕事ばかりを頂けることは無いと思っています。
しかし、そのような仕事を少しでも意識的に増やしていくことは可能だと思います。

その為には、常に技術力やサービス力の向上を皆が意識する会社でなければならないし、
それを実行する社員が活き活きと仕事が出来る環境作りを根底に考える必要がある、と思っています。

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/