じょーむは何をしているのか??

(なんと50記事目。そして実は4代目であることがさいきん発覚)

じょーむ(=常務=私)ですが、常務!と呼ばれる事に若干抵抗があるのと、何となく若手から呼ばれるときに「じょーむー」と聞こえるので個人的にポップにこれでいいと思っていたりします。
役職名に全く拘っていないうえ、私のキャラクター的にも、客観的にみて「常務!!」だとしっくりこない気がしています。(・・・ですよね?)

ちなみに、とても仲良くさせてもらっている協力会社のメッキ屋さんからいつも呼んでもらえる「若(旦那)!」が一番実は気に入っています。よろしくお願いいたします。
そこでは僕を「若」、僕がいるときは社長のことを「パパ(これは私が談話している時に冗談で言ったら定着しました、責任は私です)」と呼んでいます。

そのメッキ屋さんは、はっきり言って、とっても居心地がいいです。仕事の話も沢山出来るし、日常会話から仕事と関係ないお話も沢山聞けるし、そこに集まる人からお仕事を紹介してもらったこともありますし。
当然そのメッキ屋さんは何故こんなに居心地が良いのか?を分析する訳で、その分析結果を今後弊社にも少しずつ浸透させていきたいなと思っていたりします。

何が言いたいかというと、仕事を一緒にする仲間やお客様と、こういった冗談を言い合える関係を沢山築いていきたい、という事です。私は、そういうタイプです。
仕事でご縁を頂けた初対面の方々からは、非常に真面目で冗談などいわなさそうに見られる事が多いみたいですが。(でも基本的に受け身ではありますね笑)

仕事の時間は、常に真面目でビジネスにストイックに、というのも悪くは無いのですが、やはり人間なので仕事だとしても談話が出来て冗談が言い合えて、良いコミュニケーションが取れることは非常に重要だと考えています。
なぜなら仕事をしている時間も、我々の貴重な人生の一部なので無駄な時間にしたくはない、からです。(とはいえ仕事はストイックに結果を出し続ける事が必要なのは当たり前)

・・・と言ったものの、ここまで打ち解けて「お、若がきた」とラフに対応してくださる場所はここくらいなので、これから少しずつ増やしていければいいなあ、というのが現状です。
なので今まで常務様、や佐藤常務、と呼んで下さっていた方々、今後は若までとはいかずともまずは「修哉さん」「修哉君」などと呼んで頂ければ嬉しいなと思っていたりします。(※時と場合によりますよね)


ロウ付けの技術を学ぶ図

 

それと7月頭から、記念すべき佐藤製作所新卒採用第一号の女性社員が産休から復職しました!(母子ともに健康で非常に嬉しい限りです。)

まだ会社が生きるか死ぬかの分かれ道真っ最中だった時期に、「女性」「新卒」というビックリワード(今ではおかげさまで普通になりました)をぶら下げて入社してくれて、
その活躍から見事にベテランの不安を消し去り今の佐藤製作所の若手採用の礎を築いてくれた大切な社員が、妊娠出産を経てまた会社に戻ってきてくれたことはとっても嬉しいですね。

会社の雰囲気もさらに明るくなり、3時休憩時には女性だらけのお茶会で盛り上がっています(その中で高橋くんが一人奮闘中)。
復職後は、さっそく現場でロウ付けの習得を始めていて、現場でのコミュニケーションも増えているので(男ばかりだったので)会社にポジティブな影響を与えてくれています。

個人的には、「会社の雰囲気を良くする」「ポジティブな空気をつくる」ということが出来る人は、それだけで非常に会社にとって付加価値の高い人だと思っています。
いくら目の前の仕事が出来ても、上記の2つが全く出来ていなかったり、逆に空気を悪くしてしまうような人は、私は一緒に働きたいとは思いません。これははっきりと言えます。

付け加えると、「人の短所ばかり見る人」「愚痴や不満を堂々と漏らす人」「不機嫌を態度にモロに出す人」などは一緒に働きたくない人です。
当然ですが、そうなる原因は会社や人にある事は分かりますので、それを話し合って解決して前向きに協力できる人が必要です。
なので、そうでない人は活躍の場が減り、評価がされない、ということになります。(最近学生から良くきかれるので、、)


3時のお茶休憩のようす

 

話が逸れたので本題に戻しますが、最近じょーむは何をしているのか、ということを少し説明したいと思います。
なぜしようと思ったかと言うと、これまで私がやってきた業務を今は若手にほぼ全て丸投げしているからです。(何もしていないのでは?)

さらに言えば、社内でも私が何しているか分からないという人が恐らくとっても多いのではないか(自分の説明不足です、すみません)、
おそらく今まで私が頻繁にやり取りをさせて頂いていたお客様方も、感じているのではないかと思いますが。(修哉さん最近出てこないなぁと)

当然遊んでいる訳ではなく、幾つかあるのですが、特に大切かなぁと感じる仕事内容を挙げてみます。

 

・採用活動に関わることすべて

・まだやってないがこれからビジネスになる可能性があるネタの試作、情報収集

・財務基盤の構築

・新人・若手の教育

・徹底したコスト管理

・クレーム・不良を1つも逃さない

・HPや会社の情報発信

・会社のブランディング

・会社の環境整備、仕組やルールの改定

 

などでしょうか。
基本的に上記は「私しか」やっていないので当然会社にいる他の社員からは「何やってんだ」と思われてしまっても仕方ないのですが。

ポイントは、まだ現時点で代替えが効かない、つまりこれは「私しか出来ない」(あくまで現時点で、です。若手の成長を見てまた投げます)ことに絞ってやってることです。
私じゃなくても出来る仕事は、例外なく全て「丸投げ」しています。

問:
なぜ「丸投げ」するのか?
ちゃんと説明してあげろ、いきなりやらせるな、ということは散々言われてきていますがそれでも尚丸投げをする理由とは?

答:
①自分で考えて動く力がつくから
②これまでのやり方が100%の正解ではないから

↑こう考えています。今の所、これで若手は物凄い勢いで成長しており、残業や休日出勤はしていないので優秀だと思います。
ただし、なぜこういう仕事の振り方をするのか、佐藤製作所のビジネスとは何か、どこで利益を出しているか、などといった基本的な知識は事前に研修で叩き込んでいます。
これがないと、ただ無茶ぶりばかりで大変で辛いだけ、みたいになってしまいますので。


若手の研修を社長が見つめる図

 

今の自分の課題は、私が最初からビジネスモデルや考え方を叩き込んでいる若手社員と、それがまだ出来ていない(すいません、どういえば伝わるのか試行錯誤中です。。。)
中堅~ベテラン社員とで、考え方の「ズレ」がある、ということです。それがあると、一枚岩の組織にはならないので、意思決定のスピードも遅れ、GOがかけられない事も増えます。

なので、まだまだ常務としては超未熟で力不足だなと(だからじょーむ位で丁度いいのかも)常々実感しておりますが、ここも改善していきます。
話は繋がって、ここで若手と中堅ベテランを上手くつなげるハブとなる、コミュニケーションが上手い社員の力を借りることになりそうです。(よろしくお願いします。)

また、上記に挙げた私の仕事内容の中で、補足しておきたいのがあります。

・採用活動に関わることすべて
→採用・インターンシップについては、100%私一人でこれまでやってきている。と、いうのも全員反対している中、強引に私が一人で始めたことなのだから仕方ない。
そこは問題ないのだが、応募や会社説明会が増えてきているので一人で対応するのが限界に近い、、、のでそろそろサポートを依頼する可能性大。
因みに募集要項について書く内容を考えるところから、実はかなり力を入れていたりします。学校に出向いての会社説明などは私でなくてもそろそろ出来るかな?

・徹底したコスト管理
→売価は適正か、原価計算はきちんとできているか、歩留まりなどを考慮しているか、在庫保管のリスク管理、見えないコストを考えているかなどといったことで、これは断言出来ますが佐藤製作所の弱点です。
全く出来ていません、それは教育してこなかった会社の責任です。この意識を徹底的に植え付ける。これは今私しか出来ない仕事。

・クレーム・不良を1つも逃さない
→これも私が入社してから痛感している佐藤製作所の弱点の一つ。誰かが目を光らせていないといけないので、それを私がやっているということ。
追々、目を光らせずとも各自がクレーム・不良に対しての意識を強く持つようになり、主体的に動ける組織にする為教育中。現状、私が見逃すとそのままスルーされることがあるのでここはマズイ、マズすぎる。
クレーム・不良は、成長チャンスであるという意識を根付かせないといけない。

・HPや会社の情報発信
→今後は従業員にも情報発信を任せていきたいと考えている。これまでは100%私一人で全てやって来ているが、一人でやると偏りが出るので異なるアプローチが新しい何かを生むことを期待している。
ただし、これを行う為には社内外についての深い知識、情報収集、多様な人とのコミュニケーション、などが必要不可欠。(当然、自分もマダマダなのですが現状やる人が私しかいないので)

・会社の環境整備、仕組やルール改定
→環境整備は、社員が主導になってやっていってもらいたいと強く思っていることの一つ。簡潔に言えば、PCを新しくしたり、10年以上ホコリまみれになって絡みに絡まった電源コード類の配線工事を手配したり(まあホコリが本当にすんごいです、至る所で。。)、5S(特に「捨てる」こと)を強制実行したり、紙媒体で大量保管されていた資料をデータ化したり、工場の設備を破棄・導入したり、、兎に角働く場所の環境を良くする活動全てに関してこれまで私一人で口出ししてきたので、そろそろ意識も共有化された頃かと思い、もうトップダウンの強制執行で行かなくても済む時期かと。(瀕死の緊急事態の場合は、即断即実行が出来る強力なトップダウン指示がベストではあります。)

仕組やルール改定については、会社の就業規則の改定が主になるかと思います。分かりやすい例で言えば、土日祝日完全休みにしたことや、残業を無くしたこと、毎週行う全体会議の取り入れ、無駄な資料作りの撤廃、チャットでのコミュニケーションの導入、など。細かいことですが新しいことをはじめるときには、まずスムーズにはいかないもので、なので組織やグループ内で小さなことでも新しいことを始めている人は個人的にすごく尊敬出来ますし共感できます。

 

・・・長くなりましたのでこの辺りで締めたいと思います。

 

まとめ:
じょーむは、今までやってきた仕事を全て若手(それも新卒1年目から)に投げまくり、その空いた時間で、(現時点で)自分にしか出来ない仕事に全力投下しつつ、
今後はそれも投げていくことを計画している、ということでした。勿論、そうなった場合はさらに新しい事にチャレンジしていく、という事です。

※ひたすら私が出来ることを投げていたら、私を超える仕事が出来ないということになるので、それはしません。
そのうち余裕で私より良い仕事や良い意見が出るようになり、同じ目線で仕事の議論が出来る人材に早くなってもらいたい、という切な願いがこもっています。
(一人じゃ無理なので助けてください。早い段階で全員私を超える人財になってほしいです!)

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/