情報デブのガリは嫌だ

今更なんですが、SNSやネットや動画やメルマガやら、日に得る情報が余りに多く、また恐ろしいスピードで新しい情報に入れ替わり、自他ともに認める馬鹿な私の脳がパンクしそうなので最近は情報遮断に力を入れています。
とはいっても、仮にも経営を担っている責務がある為社会の動きを全く知らない訳にもいかないので、必要な情報だけ選択する、という意識で猛烈に情報断捨離をしています。
捨てまくっています。いや、捨てているというよりかは新しく余分な情報を入れないようにしている。すごく意識して。必要な情報の選択が誤っていたら終わりですね(笑)

情報を正確に取捨選択できる能力、というのはこれから佐藤製作所で働く全員が必須のスキル(横文字嫌いなのですが)にしたいなと思いますので、これから仲間になってくれそうな方はよろしくたのみます。
もっと簡単にいうと必要ない情報をたくさん吸収して情報デブになって身動きがとれなくなるのはマジでやばいのでやめましょう、ということです。今自分が情報デブになりかけていて、体重が重くて動けなくなってきているような気がします。(本体は痩せ体形なので情報デブなのに実態はガリ)

人類皆隣の芝生は青くみえます。HPやSNSはまさにそれです。最近会社説明会やインターンシップや面接で学生と沢山話す機会があるのですが、ネットに出てる情報だけを鵜呑みにしない方がいいという事は恐縮ながら伝えさせて頂いております。
ええそうです、佐藤製作所の情報も、ホームページを鵜呑みにしないでください。実態は、会社にきて空気を感じて人と話さないと絶対に分かりません。キラキラしているイメージを持たれた方は要注意です。キラキラはしていません(笑)この日記も半信半疑で丁度いい。
いつも言っていますが、その会社の真実は、その会社で働いている人しか分かっていません。社長や役員ではありません。(持論)

必要ない情報を取らないことに紐づいていえば、時間は有限で皆平等ですよね、仕事も決められた時間内(納期内)に終わらせられる人は、必要なことをやり、必要ない事をしない人だと思っています。(・・・普通のことしか言っていませんね)
特に「必要ないことをしない」ことが出来ていない人が多いのかなぁと感じています。(分かりづらい文章ですね)余計なことをしないんです。そぎ落として身軽だから、やらないといけないことに集中できる。だから早いし正確。

佐藤製作所は、残業も休日出勤もないですが、(これは本当。18時に会社にきてください、誰もいません)きちんと結果(業績)も出さないといけませんね。会社は利益を出して納税する役割があります。さて、その為にはどうすればいい??
というのは僕が主に若手に入社時から嫌われる勢いで毎日問いかけて考えさせていることです。兎に角問いかけまくるし、かつ答えを一切言わないので、若いメンバーは途中から僕に質問する事を諦めます(笑)

まあそんなことをしてワイワイやっているうちに、あれ?気づいたらとんでもなく成長している、というのが今のところの僕の経過観察です。
このブログでも何度も書いていますが、本当に全くと言っていいほど指導はしていません(指導できる自信もない)。仕事をつくって、まかせて、見守る。のみ。(あと何かあったら謝っている)

脱線したので、話を戻して、情報遮断をしようと思ったのは、情報デブになりかけていて、判断が鈍ったり、たまたま入ってくる不要な情報に自分の感情や時間を浪費させられることに悲しくなったからです(笑)
もっと他の事もする時間を自分でつくって、楽しい人生にしないと危ない危ない危ないと思ってしまいました。(それでもそんなに見ていない方だと思うのですが、僕は脳みそが小さいようで、、、)
もっといえば、他の知らん人の出来事に自分の大切な時間を浪費してていいのか!と思いました(今更かい)

情報遮断して公園や街を散歩したりゆっくり小さなカフェでコーヒー飲んだり田舎でぼーっとしたりする時間を増やしたい、増やそうと思っています。頭もすっきりして精神的に健康になりますねぇ。もっと身近にいるひととダイレクトで深いコミュニケーションをとって、人生を楽しく過ごしていきたい。
そう、私はそういうのが好きなタイプなのです。バリバリエネルギッシュにアクティブタイプではないのです。(これいうと社長や先輩から経営者はそんなんじゃダメだと怒られるので内緒に)

穏やかに、いい意味でユルく、焦らず、落ち着いて、冷静に、それでいて会社も何とかやっていける、というのを目指していますが甘いですかね。
そういう自分が経営をしていく、そして会社を潰さずに、素敵な仲間と一緒に会社を成長させる、ためにはどうしたらいいのか、ということはこっそり考えています。(正解分かった方教えてください)

…前置き終わり

前回前々回と、会社ですごく悲しいことが起きたのでそれを記録しておこうと記事を書きましたが、どちらも本題と逸れたので今回こそ悲しかったことの真実を書いておこうと思ったのですが…時間が空いたので落ち着いてしまいました(笑)
本当に凄く悲しかったのですが、今は冷静にそれを受入られていて、やはり時間と共に怒りや悲しみは薄れていくなあと実感。だから感情的になったら、時間をおいてみようと今更勉強になりました。

だからそれなんだったんだよ、と思っている方がいるかもしれませんので書くと
「職人やベテランが、女性を沢山採用している方針に不満を持っていた」
ということなんです、文章に書くと。

そんなことかいな!と思われる方もいるかもしれませんが、これ結構自分にとっては大きな問題で、しかも重鎮含め数名が結構怒っていたので、、、
これ勘違いされると困るので、ちゃんと説明を書いておきます。
誤解を招かないように。

こうなった理由は、これまでの佐藤製作所の採用の全てを一人行ってきた、私佐藤修哉の説明不足による誤解が要因でした。
なので悪いのは私でした。

女性しかとらない、女性を重視して採用している、と思われていたようで、現場からすると現場=男子のテリトリーという認識がやはり根強い業界ですので
採用する段階で僕から現場全員に細かく、理解できるまで、繰り返し説明する必要があったなと今は思います。反省点として。

今はその不満を持っていたことが分かり、私からベテランに対して個別でこれまでの採用やインターンシップを始めた2015年から今日に至るまでの経緯と考えを全て包み隠さず説明し、
さらに今後の会社のビジョン(横文字)、ベテラン職人にお願いしたいこと、など何回かに分けて説明しました。

そしたら、理解してくれて(と思っているが、、、)、不思議と自分の心もフワッと軽くなる感じがありました。
それとこのブログでも以前の記事に何度か書いていると思うのですが、念のため私が女性を採用している理由、経緯を簡単に再度書いておきたいと思います。

「ロウ付けは、女性が輝けるモノづくり仕事だと思った」
「女性が少ない業界だから逆にすごく活躍できると思った」
「真面目で管理能力が高い方が多く、それに適した業務が多い」など

細かく言えばもっと色々ありますし、今佐藤製作所で一緒に仕事をしている女性メンバーは手前味噌ですが全員大活躍です。
ただ、女性しかとらない、女性を優先して採用している、というのは完全に説明不足による誤解です(笑)そんなことはありません。

あとこれも重要なことだなと自分で気づいたのですが、分かるまで何度も説明、説得する、というのは経営者として大事だなと。
でも、共感してくれる方いるか分かりませんが、これが最も心労することでもあるんですね。

いやでも同じ立場の仲間内では、すっごく社内で仕事がスムーズにいっている方もいて、僕はんなことあるわけないわ!といつも内心思っているのですが、多少羨ましくも思います。すっごい仲が良いというか、経営がうまくいっているというか、意思疎通がスムーズというか。(佐藤製作所が仲が悪いということではないんです。難しいところなんですねえ。。)

特に、自分より長い間仕事をしてきている方々へ、伝えるのは難しく、自分がいつも下手くそだなと凹むことです。いつも私が提案したり実行することは、これまで会社が一回もしてきていないことや、やってきたことと違う事をすることが多いので。
やっぱり、心の奥底で、見方ゼロで大勢からズタボロに否定、反論、されてきたシーンが残っているので、自然と拒否してしまうのかなぁと考察したりしますが、まあ、甘えと逃げですね。

今日、いつもお世話になっている中小企業診断士の先生と話をしていて、僕が質問をしたんです
「最近、本当に少しずつなんですが社長含めベテランの方々が何となく前よりは話を聞いてくれるようになってきた気がしますが、なぜでしょうか?」と

そしたら、
「結果が出てきているからだろう」と
まだまだなんですが、本当に入社時は状態が酷かったので、それを体験している今残っているベテランの方々はきっと気付いている。と

本人に聞いていないので、真意は分かりませんが、そうなのかなぁと、正直まだ府には落ちていませんが。
今までのことが良かったのかどうか分かりませんし、今現在有頂天な気持ちも全くもってない(むしろ大丈夫かと)ですねえ。

まあでも、唯一「良かったなぁ」と思うタイミングは、ベテランとか社員が、若いメンバーが入って楽しそうにしている姿を見る時、ですね。
この時だけは、「ほれみたことか」と自己満足に浸っていますが(笑)

まぁ兎に角、経営者の仕事の一つが、「説明」や「説得」であれば、完全に僕は未熟で、どうすればいいのか日々自問自答です。
若手に対してと、ベテランに対してと、やり方を変えるべきなのか、その辺りからですかねえ。若手に対してはまあ自分が採用から面倒を見ているので当たり前ですがスムーズに話が進みます。(さらに上司=私がバカだから若手が育つ育つ)

少し前まで「もういくら言っても理解されないだろうからいいや」と説明や説得を放棄して進めていた時期がありましたが、(まあ、、ひどいですね、、)
今は「本当にそれでいいのか?」「置いて行っていいのか」ともう一度考えていて、今の結論としては、「これからも一緒に戦っていきたい仲間だと思うのなら何度も説明するべきだ」との結論に至っております。

日々悩みは絶えず、毎日新しい課題が生まれますが、ちょっとだけ嬉しいこともあったりすることで何とかやっていけています。
来年も佐藤製作所はメンバーが増えますが(また紹介します)、宜しくお願い致します。

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/