悲しいコトけっこうたくさんありますよね(後編ファースト)

銀ロウたより10月号

10月も見たいという連絡を直接数件頂いたので10月号も載せてみることにしました
(そーかーと思えば言っていることコロコロ変える人です)

 

佐藤さんの所はコロナでも影響ないでしょ~?
順調そうでいいですね~。

と、なぜか言っていただく事が多いのですが、答えはNOです。
順調だーなんて思ったこと、入社してから1回もないです(・・・経営者の方そうですよね?)

メチャクチャ毎日問題があって、常に一難去ってまた一難を繰り返しています。
なぜ順調そうだと思って頂いているのかわかりませんが・・・(この日記のせいか??)

まあ一つ言えば私がネガティブな事を言わないし考えないからなのでしょうか。
基本全てポジティブに前向きに捉えるようにしていますし、感情的なタイプでもないです。
あとは辛く苦しい事ばっかり発信しても仕方ないし(笑)

でも今回は結構ダメージを食らう案件があったので、たまには記録しておこうとタイピングを始めた次第です。

本題に入る前に、その毎日新たに生まれるいろんな問題って何だ?ということを
簡潔に書き出してみたいと思います。

 

※これは、個人的な問題、僕が抱えている問題ですので、他人事としてみてください

>前提条件(←これ、結構大事)

・会社後継ぎ 35歳 男子
・15人の小さな会社の中に親族が5名いて全員子供の時からお世話になっている人たち(父、母含む)
・ここ5年で僕が採用した学生が5名いる(女3男2)それまで新卒採用ゼロ。来年度も1~2名採用予定。
・新卒採用者の中には未経験・女性もいるが、これまでの佐藤製作所で未経験者・女性の採用はゼロ。
・従業員構成 50歳以上9名 40歳以下6名
・6年前入社時経営状態が何年間もとても悪く、思い切った業務改革が必要だった(まぁ、良くある話です)
・会社を支えている重要な技術を持っているのは在社歴が一番長い74歳の親戚
・自分は会社の状況もあって、現場上がりではない
・性格は穏やかで、激しいトップダウン管理よりも個々の個性と主体性を重要視するタイプ

と、前提条件を踏まえた上で、身の回りに起きる問題点を書き出してみます。

・身内とのコミュニケーションが上手く取れない
・ジェネレーションギャップ(年齢差)からくる価値観の違いで揉める
・僕と他の役員が言う事が違うといって若手が困る
・今まで会社を守ってきたベテランの方々のやり方と違うことをしないといけないので激怒される(悲しい)
・社歴が長いので社長はこうあるべきという像が固まっているが僕がその像と真逆の性格で困惑する
・社歴が長いので佐藤製作所はこうあるべきという像が固まっているが今の時代は少し変えないといけない
・人材育成やIT、WEBに対しての抵抗がすごいのでコソコソやらないといけない
・今までやってきてないことを始めるときベテランを説得するというプロセスから始まるがこれが辛い(後述)
・社内にいると縮こまってしまう(←あ、結論としてまとまった)

やばい、愚痴のようになってきました(断じて違います。ほんとに。)
まあ、書いてみて改めて思いますけど、結局上記のどれもに関わることが

 

「身内(ベテラン)とのコミュニケーション」

 

なんです、僕の、個人的に抱える大きな問題の一つが。

甘い、甘えだ、ぬるい、と思われた方々、仰る通りだと思っています。。。
が、思っているよりもこれが難しくキツイことも正直な気持ちなんです。

毎日罵倒されて虐められているという訳ではありませんよ、当たり前ですが。

しかし、今まで何十年も会社を営業してきた方々複数名に対して、たった一人で事業改善の提案をし
実際に行動にうつしていく、というのはメンタル的にハードでした、僕にとってですが。

正直、そんなことやりたくなかったし、やらないで会社が何とか経営続いていくなら言われた通り教わって
穏やかにやっていたかった、というのが本心です。

が、そんなことできる経営状態じゃなかったから、やらざるを得なく、やってきましたということです。
そんな時に助けてくれるのが「中小企業診断士の先生」や「外注先の方々」「勉強会で知り合った仲間」でした。
いまでも精神的に支えてくれて本当に感謝しきれないです。

何言っても、何やっても否定される、っていうのは、マジでメチャクチャキツイです。それでもやらないといけないし。
特に皆の前で公開で全否定されると、相当危ない。(だから僕は絶対にやらないと決めることが出来たのでよかった)

まあそんな事があった背景があって、今の僕の経営方針や若手育成方針が定まっていっているのですね。
あと僕がラッキーだったことに、否定を押し切ってやってきた様々なことに対して、どれも良い結果がついてきたこと。

これによって、社内でガツンと頭ごなしに言われる事が少しずつ減ってきました。ゼロにはなりませんが。
だから自分でやると決めた事に対しては兎に角結果が出るまでやることが大事だ、という考えもこういう経験から。

と、、、ここまでではっきりと言っておきたいことがあるのですがそれは

 

「誰も悪くない」

 

ということです。
悪者はいないんですね。

決して身内ベテランの悪口を言っている訳ではないんです。本当に。誤解されがちな所なので。

みんな頑張っているし、正しいと思うことを一生懸命やっているんです。それは仕事に対する姿勢を見ていてすごく伝わってくるんです。
経営状態が悪い時も、ベテラン全員一生懸命仕事していたので(一部そうでない人いましたが今はもういなくなってしまいました。)

だから尚更、心苦しいんです。そのやり方で経営が上手くいっていたら一番幸せな結末でした。

ただ、仕事のやり方や今までの方針を少し変える必要があっただけということ。
ただし、それをするにはメチャクチャ労力がいること。マジで一人じゃ無理です。もう一回やれと言われたら恐らく無理。
そんな馬力あるタイプじゃないんで僕は。

そんなもんで、僕はどんな小さな会社でも、例えばスポーツのチームだろうと、組織を改革して結果を出しているリーダーに対しては
無条件に尊敬しています。間違いなく色んな苦労を乗り越えているから。どんな苦労かは人それぞれですけどね。

それでもやっぱり、安定している組織をそのまま引き継いで同じやり方で続けられれば、平和だったなぁと今でも思いますが。


最近は若いメンバーだけで仕事を完結することも多い

 

と、ここまでが前置きになります。
・・・また前置きが激しく長くなったので、
実際に最近起きた本当に悲しいことについては(後編ファイナル)に記載します。

今回の内容は後編ファイナルに直結するはず。。

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/