カメとウサギと兎亀

 最近「モンドセレクション金賞」「日本が誇る匠の技」「グッドデザイン賞」っていうようなワードがコモディティ化(#横文字やめろ)してる気がする気がしています。

 これは独り言であって、これらの文言をディスっている訳ではないので誤解しないでください本当に。あまりにもよく見るので、希少価値が下がっちゃうのではないか???と無駄な心配しているだけです。ええ、そういうことを考えるくらいボーっと現実逃避をしている時間があるということですね。

若手のみでインターンシップの打ち合わせをしている最近の様子(本文と関係ないです)

 僕は、平日夜、土日祝日、0歳児男と3歳児男と奥様と過ごすのですが、正直に言いますと、本当に自分で使える時間がなくて、あってもHPがゼロか集中出来ない状態なので、脳を使って何かすることは出来ません。情けないことに仕事脳に切り替え不可。そしてこれを一部友人に言うと「イクメンアピールマジうざい」と言われるので(汗汗)言うのやめましたが、アピールしてるつもりなくて、「プリーズ・ヘルプ・ミー、かまってくれ」が正解です。

 社長は24時間365日仕事と最初に色々な先輩方から教わりましたが、暫くは無理そうです、すみません、力不足でした。そしてライバルとなる会社や人に対して、仕事の「絶対時間量」で今は勝てない事が分かったので、限られた時間内に死ぬほど集中するか、自分以外の優秀な仲間にそれを託す(おい)ことに力を入れている訳です。持ちつ持たれつでいきましょう!(すまない)

 そしてこれが不平不満という訳でもなくて、愚痴でもなくて、自分から好んでやっているのが事実で、それが自分の人生において優先度が高い事だと自分の意思で決めているので特に問題ないです。・・・え?はい?となりますが、結局何が言いたいかというと、友人の中に僕が尊敬しているスーパーな同級生の後継者がいまして、僕がどうやっても無理なことを実行している彼は素敵だということを記載しておきたいのですね。

 その彼とは割と頻繫に連絡を取っていて、業種も違って色々と情報も教えてくれて、ナイスガイなんですが、1番尊敬しているのが、「5人の子育てと仕事を両立していること」。上は10歳ほどで下は0歳。これは本当にすごい、余りに凄すぎる、いや信じられない、日本は彼を表彰してあげてほしい、言いすぎでしょうか。5人の子を育て、中小企業を継承し成長させ、地元に雇用も生み、国や地元に税金を納め、僕のような者にも時間を使って色々教えてくれて、うーむ。よくその話を彼とさせてもらいますが、子供を放置していることもなく、事業に対しての考え方や実績も申し分ない(#僕もたまには真剣な話します)。

 子供をプールやキャンプに連れていきつつ、その隙間時間にこっそりビジネス書を速読したりプログラミングしたり資料作ったりしてるとか。これは僕も公園などで試してみたことあるのですが、全くもって無理でした。子供が幼いということもあるかもしれませんが、集中できませんでした(マジでどうやってるん)。彼には実際に本も沢山紹介してもらってるし、大学時代から彼を知ってますがおそらくそれが出来る男。仕事もロジックがしっかりしているし着実に積み上げている。

 そういうスペシャルなお手本(真似できないが)が近くにいることは有難いことです。真似できないけど、僕も頑張らないとと思うことができる。社外に絶対出せないような失敗談、悩みなども聞いてもらってます、山梨県からわざわざ東京まで来てくれる。ありがとう。これ以上褒めると気持ち悪いのでここらへんでやめます。大学時代から仲良くしてくれて嬉しい限りです。

 前の記事にも書きましたが、子育て(家庭)と仕事を両立している人を本当に尊敬するようになりました。それは僕なりに今力を入れようとしている事が、全然上手く出来ていないからそう思うのだと思います。子育てや家族との時間はかけがえのないものですが、立場上仕事を疎かにも出来ない、バランス感覚が重要です。お付き合いは厳選するようになりました(すみません)。

 しかし、子育てしながら仕事してる人を誰でも尊敬するという訳では無くて、ポイントは「一時的でない事」「上辺だけでない事」「近くにいる人が認めていること」あたり(ちょっと黒い自分が出てきました)。やってそうなアピールしてやってない人、ちょっとだけやってすごいアピールする人、家族や近くにいる人から評価されてない人、などはいかん、いかんぞ!という気持ちです(真っ黒)。





 実はこれは「会社経営」にも共通すると思っていて

「一時的」→ 一瞬バズる、一瞬評価される、一瞬何かで目立つ、など

「上辺」→ SNSやホームページなどの表面に出てくる良い情報だけ、実態とかけ離れている、盛って良く見せている、など

「近くにいる人」→ 社員、協力会社先、取引先、ご近所の方々、など

 





僕は、これまでの日記にも度々書いていますが(確か書いているはず)、上記3点は常に頭に入れて会社経営をしていかねばならんと強く思っています。つまり、僕が重要だと思っていることは、「安定性・継続性」「事実のみ出す・言う」「身近にいる人の評価が正解」ということです。この3点が完璧に出来ていて、会社も成長していると「おぉ~」と僕はなるということです。佐藤製作所はまだまだです。

 余談ですが、佐藤製作所に興味を持ってくれている学生がいれば、この3点を理解していないと厳しいですよということですね。

 さらに深掘りすると、実際の行動では「継続性のある取り組み(事業)をする」「自信を持って伝えられる事実を作り上げる」「社員や協力会社から好かれる会社を作る」ということに注力しているということです。なのでこのブログも「事実のみ」をかく。以上黒い話は終わり。前書きが長い。

若い社員の頑張りを見て色々協力してくれるベテラン職人たち

 さていつも通り、僕自身の備忘録として、僕自身が数年後読み返して「ああ、こんなこと考えてたんかコイツ」と思う為に記事を追加しております。

 「ウサギとカメ」という童話がありますが、これはノロノロ歩いてるけど止まらず歩いているカメが最後結局勝つというお話しですよね。全員知っていると思います。

 もう、前書きで少し書いてしまったので分かるかもしれませんが、佐藤製作所はカメタイプの人材を求めているということです。カメは「継続性」「安定性」「地道な努力」などを持つイメージでいますが、これは佐藤製作所の事業内容や文化に合致しています。

 上記で書いた僕が頭に入れて会社経営している3点についての「安定性・継続性」を体現してくれている。転職、ワーケーション、在宅ワーク、副業、個人事業、など仕事が超多様化している現代において、逆に同一職を長期に渡って極める人の価値は上昇すると僕は考えています。
 






 さらに僕は、モノづくりの仕事は、やはり経験値がモノを言うと思っています。近道は無く、急がば回れ。長期で働く若手が少ないからこそ経験値豊富な人材の付加価値が高くなる、と。証明する事実としては、現在あらゆる企業やメーカーからの依頼で「重要業務」を行う方が、どこの工場でもほぼ超高齢の大ベテランに依存しているからです。現在これがどの会社にいっても課題になっていて、日本の中小企業全体での課題でもあると思います。

 経験値といっても、様々な経験がありますが、強いて言えば「失敗の数」と「チャレンジの数」。僕が今まで見てきた範囲で言えば、様々な工場にいるベテラン職人の方々は皆一様にこの2つの数が圧倒的。

 そして「失敗数」と「チャレンジ数」は、ほぼ比例すると考えています。ここは「超」「非常に」「死ぬほど」重要な所だと思っているので、若いメンバーやこれから佐藤製作所に入社するまだ見ぬあなたは頭に叩き込んで下さい。もう一度言います。「失敗の数」「チャレンジの数」が多い人の付加価値が高くなります。

 僕は、「若いうちに」「色々な事にチャレンジし」「失敗から改善して学ぶ」ということを「ポジティブに」(ここも「超」重要)捉えられる人を求めているし、佐藤製作所の方針をそう定めています。さらにそれを常々しつこく伝達している。うるさいくらいに。

 ハッキリ言って、佐藤製作所(僕)の要求レベルは中小企業においてはかなり高いと思いますし、しんどいことも多々あると思いますが、僕はそれが結果的に社員の成長に繋がり、社員自身の人生の充実に繋がり、会社の成長にも繋がると思っています。何とかついてきてほしいと思います。

 誤解のないように言っておきたいのですが、今の若い社員が全員僕のイエスマンだと勘違いしている人が万が一いたとすれば、断固NOです。僕の方針や考えに納得いかない点もちょこちょこあるでしょうし、僕が間違っていることも多々ありますから、色々な意見が年齢関係なく出てきます。意思疎通完璧で毎日スムーズなんてことは1日たりとも無いです。

 しかしながら、手前味噌ですが佐藤製作所の若い社員は皆本当によく頑張っていると思います。これは、僕だけでなく、ベテラン社員からの評価、取引先からの評価がベースにあるので信じられると思います。上記で言うところの「近くにいる人の評価」。

 そんな中、僕は何をしなければならないかと言えば、「チャレンジしやすい環境・文化づくり」「新たなチャレンジの創造」「新しい仕事の獲得」「ちゃんと一人一人見る事」「ダメな事はダメという事」「評価と対価設定」などだとおもいますので、最近はそういうことに注力しつつ、子育て中は仕事を忘れております(自分を許そう。)

 そして意外と重要なのが、「チャレンジを許容できる状況を構築する」ということ。つまり財務的なことですね。チャレンジどんどんしようぜ、やったれやったれ、あれ?本業が疎かになって今月給料払えないね。←これ最悪ですよね。これは非常に難しいことです。大企業であれば「予算」が研究開発に注がれますが、中小企業でそれをやるのは至難の業。分かってください。

 ちなみに余談ですが、一番僕が苦手なのが、「ダメな事はダメという事」です。自分も今まで散々人に迷惑をかけてきた人間なので、そういうことを言い辛い気持ちがあったり、元々ズバッというのが苦手な性格だったり、ですが、そこは自身を奮い立たせてハキハキと言うようにしています。好かれる行動と、社員や会社の事を考えて行動することは、別物ですから。好かれたいですけど、それよりも僕は後者を優先する。そこはハッキリしています。







 え~とにかくですね、僕はカメタイプの、コツコツ頑張れる人が佐藤製作所の文化に合っているということが言いたかったのでした。来年には兎タイプが必要だ!といっているかもしれませんが、どうなっているでしょうか。

 タイトルにありますが、「兎亀」というのは僕が作った造語で、兎とカメの性質を持ってるスペシャル?な生物ですが、それでも僕はカメが良いなと思います。兎に対して物凄く偏見を持ってるかもしれませんが、常に全力で激しく動いてると、いつかガス欠を起こしてしまわないか心配になるからです。

 ずっとそのパワーが続けば良いと思いますが、僕は性格上、適度な休みや癒しが無いと、「安定」も「継続」も実現できないと考えているので、カメタイプの素質を持っている人が、やっぱり佐藤製作所には適しているんじゃないかなと思っている訳です。150の力で、5年働くよりも、80の力で20年働く人の方が佐藤製作所においては付加価値が高いと思うし、佐藤製作所の文化に合っていると思うということです。あくまで、「佐藤製作所においては」、ですから誤解しないようにしてください。

 一時的な爆発やバズり、激しいキャリアアップ、などを全く否定してませんし出来ればしたいですが、それよりも波が少ない安定した成長を優先しているのが佐藤製作所であり僕の考えであるということです。

 それに、仕事はやっぱり人と人が関わることだし、そういう仕事をしていきたいし、そうなると人と人のコミュニケーションが良く取れている会社の方が確実に仕事はしやすいし、成果も上がるでしょう。だから、人がバンバン入れ替わるより、長期で信頼関係を少しずつ作り上げていった理解できるメンバーが多い会社がいいと思っているわけです。

 さて、この考え方は「継続」されるのか
 確かな事は、今の考えの「事実」であること
 この考えが「身近な人から評価」されているかは不明

東京都知事の小池百合子さんから頂いた賞状

p.s
3/12(土)「銀ロウ付け体験教室」久しぶりの開催です(10名満員御礼)
3月末ごろ、上記賞状を頂いた、東京都女性活躍推進大賞の「大賞」企業としてTV放送されます(詳細は後日お知らせで)
15年ぶりくらいに僕はパーマをかけました(調子に乗っているわけではないです)

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て、祖父が創業した佐藤製作所に入社
温泉、銭湯、町ブラ、健康グッズ、フットサル、麻雀が好き
2人の息子の世話にはげむ