本当に有りがたい事に、弊社は昨年・今年と連続で都立高専の学生を新卒で採用することが出来ました。
また、その間に中途採用でさらに若手社員を1名採用しております。

このように、未経験の若手採用をするに至るまで、社内において様々な障壁がありました。
今私が率直に感じることは、その障壁を乗り越え、想いを貫いて良かったなということです。
そう感じることが出来る理由を下記に述べたいと思います。

 

 

1会社が活き活きする・明るくなる
まず何と言ってもこれです。会社の空気が変わります。弊社は私が入社した時、平均年齢が50以上でしたので、特にこれを実感します。
最初は皆懐疑的でしたが、いざ入社すると私以上に他の皆が明るくなることに驚きました。(特に社長や専務、工場長が楽しそうに会話をしています。)
私がひっそりと新人にお願いしていることは、「素直に聞くこと」と「挨拶をすること」の2つです。
新人が質問をし、ベテランが教え、それを素直に実行し、ありがとうございましたと挨拶をする、このサイクルが大切ではないか、と思います。
今では、社長が自発的に新人を集め、勉強会を開催したりするようになりました。
食事会なども増え、今迄のメンバーとのコミュニケーションを取る機会も多くなりました。

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社長による若手勉強会

2技術(想い)の伝承
新人の特徴の一つは、固定観念が無いことだと思います。なので、教えを素直に受け止め、学ぶ姿勢があります。
これが非常に重要で、弊社の強みである銀ロウ付けやはんだ付け技術を、ベテランからしっかりと伝承することが出来ます。
私が、技術力と同じくらい(それ以上かもしれません)重要だと考えている、ベテランの仕事に対する「姿勢」「想い」についても素直に受け止めることが出来るので、会社の強み「技術」と「想い」をしっかりと後世に継承していく上で、若手・新人の教育は必須だと思います。

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工場長による技術指導

3新しい発見がある
平均年齢の高かった会社なので余計に感じるのかもしれませんが、若い方から学ぶことは非常に多いなと改めて痛感します。
業態や社内環境にもよりますが、弊社は今でもかなりアナログな部分が多く残っております。
実際、インターンシップで来てくれた学生に、社内で当たり前のようにやっていた紙ベースでの作業をPC化してもらい、作業時間を約10分の1に短縮できた例などがあります。このように、今まで当たり前だった事を新しい視点で改善出来るのは若者の力です。
なので、時代に合わせ成長していく会社を目指すうえで、新人の力は欠かせないと思います。

 

 

その他にも、挙げればきりが無いほど、沢山の良い効果があると思います。
今は良いサイクルが出来上がりつつあるので、今後もこれを継続・改善していくことが次の課題となります。

また、ここに至るまでの障壁として、最も大きかったものはずばり「中小企業において未経験は戦力にならない」という固定観念でした。
逆に言えば、直ぐに現場に入れる即戦力以外は会社にとってメリットが無い、ということです。

これらの固定観念を生む根底にある理由は、「教育・育成するシステム(前例や経験)が無い」ことだと思います。
私の経験上、どんなものでも、染みついてしまった固定観念を打ち破るためには、強い情熱と信念と根気が無いと不可能だと思います。

しかし、諦めずに貫いた結果、会社が良い方向に向かっていることが実感できれば、それは数字では得られない仕事での喜びになります。
但し、独りよがりの考えを貫き通すだけではただの我儘になってしまい、逆に会社に迷惑をかけてしまうと思います。

そのため、私は必ず色々な方に、自分の考えについてどう思うか相談し、文献や書籍も調べ、自分の中で確信を持った上で社内に展開するようにしています。
自分の中にある不安な気持ちを確信に変えないと、圧倒的な圧力に負けてしまいそうになるからです。自分の中で確信が持てていれば、ぶれない姿勢で議論をすることが出来ます。

個人的に大切だと思うのは、様々な外部の方に相談し、意見に耳を傾け、自分の中で腑に落としてから話すことだと思います。
また、私の場合、親身になって相談に乗って下さる方が沢山おり、それは本当に有りがたいことだと日々感じております。

今年も都立高専の学生数名からインターンシップ希望依頼を頂くことが出来ました。
これからも長く会社が続き、若い学生にとって魅力ある会社にすべく、努力していこうと思います。

この記事を書いた人

佐藤 修哉
1986年生まれ
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て、祖父が創業した佐藤製作所に入社