ダメと分かっていてもやらせられるかどうか

写真は本日の3時休憩中のようすです、いつもこんな感じです。鏡越しに笑顔の社長も見えますね。
※決して右手前の男の子(高橋くん)が仲間外れにされて拗ねているわけではありません笑

余談ですが今日2年目の高橋くんが、昨晩から目にゴミが入って朝から痛そうにしていたんです。
すぐにまわりのみんなが眼科にいけいけと言い、眼科も会社から近くてすぐに行けて、炎症剤を処方してもらってきました。

この時にふと、小さくてフットワークの軽い会社だからこそ、こういったことがすぐに実行出来るんだなと思い、
また、近くにあらゆる病院が揃っているので、何かあればすぐ仲間を守れる環境=商店街の中に工場があるメリット、なんだなと感じました。

本題ですが、今回は佐藤製作所における「新人のルール」(=育成方針)と上司の「心がまえ」についてです。
というのも、質問されることが増えてきたので、ここにまとめておけば説明が楽になるかなと思ったからです(楽したがりなので)

また脱線してしまいますが、本日、会社史上初めてのオンライン会社説明会を行いました、ZOOMというアプリを使用して。
参加者は私と、全国の学生4名(今回はなんと全員女性)の計5人。(↑ほぼ画像部分が無くて申し訳ないです。)

このときにも「佐藤製作所の仕事の方針、経営方針、求める人材」などの質問を頂き、
ああこれはもう、自分の考えをしっかりとまとめてアーカイブしておいた方がいいなと思い、書くことにしました。

皆さん真面目で、メモなど取っている姿なども見えて、本当に一生懸命なのが伝わってきたので、私から言える事は全部言ってあげたいと思ったのですが
終わった後に「ああ、あれを言ってあげればよかったな」と思ったことがあったので、これを見ているか分かりませんが追加で言っておこうと思います。

佐藤製作所のことではなく、就職活動で考えた方がいいことと、注意したほうがいいことです。
※全て佐藤修哉の完全な私見なので、あくまで参考にする程度で受け取ってほしいです。

今までのインターン生、就活生、学生たち全てに言ってきていることです。
(ここからは学生に向けて書きますので、許してください)

1「経営者+人事担当+HPの話は100%鵜呑みにしないほうがいい」
2「その会社の真実を知りたければ、働いている人にきいたほうがいい」
3「悪いところ、ダメなところを質問したほうがいい」

これを伝えようと思った目的、理由は

「採用のミスマッチを無くす為」

です。私が5年前新卒採用を始めようと思ったときに、これだけは絶対したくないと思ったことがあって、それは
「こんなはずじゃなかった」と思われることです。お互いに不幸になるから。

上記のポイントは離職率の低下にダイレクトに影響を与える部分かなと思います。
(今のところ佐藤製作所で証明されています、あくまで今のところ笑)

もう少し細かいことは沢山あるんですが、私が特に重要だと思うのが上の3つだということです。
各々、簡単に説明したいと思います。(再度いいますが学生に対して書きます、許してください。)


これは、あくまで半信半疑の方がいいよ、ということです。本当のことを言っている場合も勿論あると思いますが基本的に、いいことしか言いません(爆)
なので、それって本当かな?という疑問を抱いて、自分で解決することが大事だと思うということです。解決方法⇒②
ちなみにですが、当然、僕の発言も鵜呑みにしないように、といっています笑 ここに書いている事も。


そのままです。佐藤製作所も同様で、会社の真実、実態を一番よく知っているのは、そこで働いている人達です。
ポイントは、正直に話してもらえるような環境を作るということなのですが、これが難しい。しかもなかなか会えない。
一番いいのはインターンシップです。これは間違いないと思いますね。


御社の強みは~とか、ビジョンは~とか、の質問も全然悪くないし、まず絶対聞いた方がいい質問です。
それだけでなく、プラスで3の質問もした方がいいということです。具体的にこれを説明してくれるところは、信用度が上がると思います。
佐藤製作所のインターンや採用を受けた学生たちは、ここらへんをよく理解していると思います。

何か質問や相談があればいつでも佐藤修哉までメールなり電話をください。(佐藤が社内に4名いるため)

※写真は新入社員の女の子に仕事を教える2年目の高橋くん

話を戻して、佐藤製作所における「新人のルール」と、それに対する上司(私)の「心がまえ」について少し書き留めたいと思います。
入社したらこういう環境なんだな、ということを理解してもらう為でもあります。

–新人のルール–

1「なんでもやる、全部やる」
2「自分で考える」
3「チームを意識して動く」

–上司の心がまえ–

1「全責任を負う」
2「圧倒的に信じる」
3「ダメだと思ってもやらせる」

以上。

簡潔に言えば、こんな感じです。もちろんこれだけでは当然ないですが。
上記が合っているかどうかは、是非電話して弊社の若手に直接確認してみてください。

これについても簡単に説明をしていきます。

新人のルール

1「なんでもやる、全部やる」

まず、仕事をするうえで私が重要だと考えているのは、「仕事全体の流れを理解すること」です。
華やかな仕事をサポートする、地味で面白くない仕事が山ほどあって、はじめて会社に売上が立ちます。
人も、色々な人が関わります。そういうこと全てを最初の段階で知ることが大切です。

なので、どんな仕事でも構わず全部やる、そして関わり合いを理解する。点を線で理解できるようにしてもらう。
因みに、中小企業の大きなメリットは、仕事全体の流れを全て体験することが出来ることだと考えています。

2「自分で考える」

これは本当に重要で、常々私が言い続けていることです。(自分は出来ているのだろうか?笑)
これが歯を磨くように、日々の習慣として、体に染みついてやっとスタートかなと思ってます。

なので、私に対する質問は全てクローズドクエスチョン。オープンクエスチョンの場合は逆に質問します。
この辺りは徹底していますね、私が一番気にしているところかもしれません。

分かると思いますが、自分で考えることをやってもらうために、基本的に私からの仕事依頼は「丸投げ」です笑
分からない部分も自分で調べて、考えてもらいます。ドラスティックかもしれませんが、いまはそうしています。

仕事のやり方についても、一切伝えません。聞かれても答えません笑
逆にゴールは明確にします。

3「チームを意識して動く」

会社はチームです。皆がバラバラに動いたらすぐ崩れます。各々の強みを活かしながら、サポートし合い、
初めて強いチームが出来る。個の特徴を伸ばすことも当然重要視していきますが(特に今後はこれが重要と思っている)
その個の力が、チームの為に使われなければ仲間でいる意味がなくなるという考えです。

チームは、社員だけではなく、協力会社様、など仕事に様々な関わる人達全てを意識するようにしています。
だから、1が大事なのですね。それと、不快に思わせたり失望させるような行動も当たり前ですがチームを乱す行為なのでNG。

上司の心がまえ

1「全責任を負う」

かいてある通りで、仕事を任せた責任が上司にはあるので、結果に対しての総責任を負います。
なので、誰に何を任せるか、ということが結構重要で、これは良く社員を知っていないとできません。
取り返しがつかない失敗をさせてしまうことに繋がるからです。だから日々コミュニケーションを取っていないと出来ないと思います。

私は、やみくもに何でもかんでも無茶ぶりの丸投げをしているように見られますが、実はここかなり計算して任せています。
ポイントは、部下の能力100%+αくらいの重みがある仕事内容を常に投下することかと思っています。

部下の能力が上がっていくにつれ、都度アップデートされた業務をタイミングを計って投げていきます。
これが実は上司にとってかなり重要な仕事ではないかと最近考えています。

2「圧倒的に信じる」

あまり気持ちの良くない上司は、これまでの経験からある程度の予測が出来るため、新人にはそれは無理だ、出来ない。
会社としてそんなことやったことないから断れ。という感じの反応をします(否定から入る)

3にも繋がるのですが、私は、まず「出来るだろう」と思っちゃいます。ポイントは「心の底から」思っているということです。
シンプルに考えれば、そもそも人がやっている仕事だし、最初は出来なかったんだし、誰かしらがやっているんだし、という考えが根っこにあります。

佐藤製作所でも、出来ない、無理だという怒号が飛び交った歴史がありますが、今は上司に私がいますので、安心してください。
みんな何だって出来る、その為の条件はあるけどそれを揃えるのが経営者であり上司の役割だ、と思っています。

なので、こうしたらいいんじゃないか、こういうアイデアはどうか、これやってみたい、といった考えは全て言ってください。
但し、GOをかけた段階で、丸投げが発動し、圧倒的スピード感といつでも進路変更する柔軟性は求めます笑

3「ダメだと思ってもやらせる」

個人的には、ここが一番上司としての度量が出るところかと思います。なぜなら、私が今まで見てきた上司は
失敗を恐れて部下や若手にやらせない、ストップをかける行動をする人がほとんどだったからです。
因みにこれは悪い事ではないです。なぜなら、失敗するから、それを事前に守ってあげようという優しさだからです。

しかし、私は逆の考えで、本当に社員に成長してもらいたいと思っているので、NOを言いません(数百万消えそうなら止めますが笑)
理由は、自分で考えて出した結論に対し、実際に行動し、出た結果から得られる経験というのは、何よりも大きいものだと思うからです。

だから、これは失敗するだろうなと感じたことほど、「いいよ、やってみなよ」と言います。
ただし、失敗が結果として出た場合、原因と再発防止の検証は徹底的に行います。

ポイントは、その失敗に対して会社や自分がマイナスを被るということが分かっている上で、GOを出せるかどうか。
これはどちらが正しいか、ということではないです。私は迷わずGOを出すタイプなので皆よろしくねということです。

さらにいえば、上司(ベテラン)が失敗すると思いこんでいることも、実際やってみたら出来ちゃった、ということも沢山あります。
出張ロウ付けや、採用もそうですね、最初はこんな小さな年配の男性ばかりのところに学生が来るわけない、と死ぬほど言われましたから笑

繰り返しますが、上記は全て、私佐藤修哉の独自の考えでありますので、どこかやだれかを否定しているわけでは全くございません。
インターンシップや就職を考えている学生などに向けた、個人的な考え=これからの佐藤製作所の考え、です。

また、上記はごくごく一部です。また他の事項についても書き留めていきたいと思います。

指導されていた側が、指導する側になったときに気を付けることについて、
転職を繰り返してキャリアアップを図ることが良しとされていることについて、
なぜ佐藤製作所は採用やインターンがうまく行えるようになったのか、など。

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/