なぜ採用活動がたいせつなのか

こたえ「自分の好きな人と働きたいから」

 

ひとつ回答するのであれば、これです。仕事をする自分の気持ちが良くなるし、モチベーションも上がるし、そうすると部下にもその影響が反映されていきますね(、、、されているでしょうか?笑)
いきなりですが、私が働くときに大切だと思う「要素」について、まず共有したいと思います。(また今回もインターンシップや採用の学生向けになりそうです)

 

会社で過ごす時間は長い(リモートワークがブームですが、弊社は会社にみんなで集まって、人と人のリアルなつながりに人生の意義を見出し、一生懸命モノづくりをする会社です、これからも)

会社で過ごす時間=自分の人生の貴重な時間

嫌な気分、辛い気持ちでいたくない(=いくらお金を稼げても、自分の時間(命)の大部分を苦しい時間にしたくない)

嫌な人と強制的に過ごしたくない(気が合わないというのは、価値観の違いなので個人的には問題なくて、嫌な人というのは人をけなしたり、暴言を吐いたり、傷つける人を指します)

出来れば気持ちよく過ごしたい

気持ちよく過ごすには、居心地が良い人(最低限悪くない人)と一緒に働くことが大切だ

一緒に働く人こそ、社会人の時間を気持ちよく過ごす上で最も重要な要素だ

好きだなと思う人と一緒に働きたい

 

 

結論:佐藤修哉は、会社で過ごす「時間」を居心地の良い時間にすることを最重要に考えている(まずここに共感してもらえるかは重要です!)

 

そもそも、人生を有意義に、幸せに過ごしたいと誰もが思っているはずで(そうですよね??)、それであれば自分の人生の限られた貴重な時間を
「誰とどこでどう過ごすか」というのはお金を稼ぐことと同レベル(個人的にはお金以上に大切)と思うのです。

私の考えは、そもそもの目的は「ハッピーな人生を送る」ということなので、その為には自分の時間を「誰とどこで何をして過ごすか」
ということが一番重要な要素になります。「お金」も大切ですが、それはあくまで人生を楽しむ手段の一つで、ここを間違えると後で苦しみます。

当然「まずお金があってこそ自由が生まれる」という考えの人の想いも尊重できますし、人によって重要な要素が変わるのは当たり前ですね。
強調しておきますが、私個人の考えですのであしからず。(お金なんかなくていい、みんなの給料も少なくていい、ということでは断じてありません。優先度の話をしているだけです。)

 

 

・・・というのが、「私の」、個人的な考えです。再度強調しますが、「私の」考えですのでそれは甘い!ぬるい!違う!とかのご意見はここではお控え頂けると助かります。。。
とはいえ、これまで佐藤製作所の採用、人事を全て一人でやってきた私の考えなので、イコール佐藤製作所の採用方針となりますね。

好きな人=同じような人間 ばっかり集めてイエスマンを配置して、という風に捉えられてしまったら、それは誤解です。
採用してきた仲間のタイプは見事にバラバラですし、性別も性格も皆異なります。

ダイバーシティとか、多様性という言葉があって、私もそれに対応することが今の時代重要だと思っていますし、何より個性を最大限尊重し、伸ばすよう教育する方針をとっています。
共通する項目はただ一つで、全員私が「この人のことは好きだな、一緒に働きたいな」と思った人である、ということです。

感覚的なものも大きいので具体的に言葉で説明すると難しいですが、あえて言うのであれば皆「優しい」タイプです。
これはもう完全に会社の採用方針というか、私がそういう人達と仕事したいからそうなったとしか言いようがありません。

そして、上記の流れをきちんと理解し、同じ考えであるかどうかのすり合わせは徹底的に行います。
理由は、ミスマッチを防ぐ為ということ、これのみです。

私は、感情的に怒鳴ったり、人を否定したり、決めつけたり、一生懸命な人を鼻で笑ったり、激しい口調で攻撃したりする人が苦手です。
まあ友人にもこのようなタイプがいない訳ではないですが、それは毎日会わないから大丈夫なのであって、ここは会社。

多くの時間を共にする、家族のようなコミュニティで一緒に生活していくメンバーの中に、こういう人がいると正直言って非常に辛いです。
しかも弊社は小さな会社で、否が応でも毎日みんなと顔をあわせます。だから、仲間を選ぶことに最も力を使っています。

逆に考えると、小さな会社で、毎日顔を合わせて協力する仲間が、好きなメンバー、良いメンバーであれば、その効果は増大しポジティブな方向に凄い勢いで動くことが可能になります。
私は、そのどちらもを体験しているという事もあり、上記のような考えにたどり着きました。

最近ありがたいことに、なんで佐藤製作所さんには若い人が沢山くるんですか?とよく聞かれるのですが、それは多分
私がずっとそうしたかった、そういう会社にしたかった、と何よりも誰よりも強く思っていたからだと思います。なぜそう思ったのか

あまり昔の会社の事を話したりすることは好きではないのですが、入社したころは今とは比較できない状況で、私以外全てベテランで、何をやっても否定されて、社内で想いを共有できる仲間が一人もいなかったことがとても辛く、強く心に残っているからだと思います。

その時の会社を恨んでいる訳でも否定する訳でもないので、誤解されると困るのですが、たまたまそういう状況だったというだけで結果そこから沢山の事を学べたし、今入ってきた新人に対する接し方も、自分が入った時に苦しかった事を全て排除しようという想いがベースにあります。

「Connecting the dots」

5年程かかりましたが、それまでバラバラにまいた種が、ようやく芽を出してきたなと感じるのがやっと最近のことです。
インターンシップや就職説明会、学校訪問、などなど、採用に関することは全て一人でやってきましたが、ようやく小さな結果を出し始めたかなと思います。

色々な優れている会社の採用方針や、経営理念を見て勉強させてもらっていますが、共通する正解や明確な答えは勿論ありません。
だから、佐藤製作所の方針も、正解ではないし人によってはおかしいと思って当然ですね。合うか合わないか、これだけだと思います。

失敗する人は、合わないところに行っているから。という事だと思います。だから表面上のキラキラした見た目と素敵な情報だけに惑わされるなよ、と学生には強く言うようにしています(勿論佐藤製作所に対しても)

改めておさらいすると、佐藤製作所の採用方針は、佐藤修哉が好きな人を集めているということになり、佐藤修哉は優しい人が好きなので必然的に優しいタイプが多い会社ということになりますね。
勿論、性格や価値観は全員異なります。

そして、個性の異なる優しいタイプの人が集まり、それぞれの良い所を活かし、皆で協力して助け合う。人
と人の繋がりが薄くなっている今だからこそ、人と人のリアルな繋がりを大切にしていきたいと考えています。
なぜなら私がそれを好きだから。

これは、佐藤製作所の性格、タイプ、ということに繋がるかと思います。人にも、穏やかな人、リーダーシップを取る人、元気な人、カリスマタイプ、真面目な人と様々なタイプがいて、
それぞれが個性を活かして生活しているように、会社も人と同じで、佐藤製作所は優しい人のタイプ、というだけの事だと思います。

そして、それが好きな人が集まればよい、というシンプルな話です。

因みに、佐藤製作所にベンチャー企業でバリバリやって基本リモートで出社はせず、圧倒的成長をして20代で数千万を稼いで投資しながら早期リタイアして人生を満喫したい、
というような考えの人が来たらかなりの確率でミスマッチとなりお互い不幸になるでしょう笑。(そもそもその思考の人は応募してきませんが笑)

しかし話してみたら穏やかですごく優しい人だとなったら分かりませんが、優しいことの他にもある程度の条件があって、そこがマッチしなさそうです笑。
はっきりと言っておかなければいけないことは、優秀だな、良いな、と思っても、採用後のミスマッチが生じる可能性があれば採用はしないということです。

何回も言っていますが、私は「こんなはずじゃなかった」とお互いが思う事を何よりも避けたいと思っているからです。
お互いが不幸になるから。(とっても経験済み)

それと、これも独自の見解ですが、とどのつまり採用面接は、綺麗ごとなしで、面接した人の好みで決まる、と思ってます(爆)
そして、それが悪いことだとも思いません。ただし、面談する担当の人を誰にするかは重要だと思います。この話はまた長くなるので別の場で。

次は、採用をいざやろうと思ってもすぐには難しいその理由と実現方法を書きたいと思います。
因みに、私は一度手を組んだらずっと一緒にやっていきたいと思う人間です。これについてもまた書きます。

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/