自分の時間を何に使うか

仲良しの後継者仲間で昔合同出展した展示会

 ありきたりなことですが、それがなぜありきたりかというと、ありきたりだからだと思う今日この頃です。
それは何かと言うと、歳を取ると考え方や行動が変わるということです。

 どんな人でも、必ず歳をとりますね、そうすると、頑張っていようが頑張っていなかろうが
仕事をしていようが遊んでいようが、毎日家でゲームしていようが、絶対に何かしらの経験値が蓄積されていきますね。

 そうするとそうすると、否が応でも思考や行動が、多少は必ず変わりますよね。人に優しくなったり、厳しくなったり、
好きだったことが嫌いになったり、正しいと思っていたことが間違っていると思ったり、逆もしかり。

 かく言う僕も、全くもって胸を張って自慢できるような人生を送っていませんが、それでも35年ちょいの経験値が蓄積されているのですね。佐藤製作所での経験値は約8年程でしょうか。人生の1/4程を過ごしているということですね。

 子供が出来て3年程経つので、子供のいる人生経験は3年ですね、人生の1/10ですね。
今後、また色々とあるのでしょうが、そんな感じで蓄積されていくこと「しか」ないということですね。

 佐藤製作所に入ったころと比べれば考え方や行動、知り合いの数、全くもって今と違いますよね(#悪化していないことを願う)子供が出来た瞬間と今では、家族や子供に対する考え方や行動、かなり違いますよね(#自信なし)

 ・・・そんな感じで色々ボーっと考える事が最近多いのですが(#仕事しろ)
なんでそんなことを思うかと言えばですね




「マジでマジで、時間は限られている中で、新しい仕事や新しい人と関わる機会は延々と増え続け、
今まで会えてた人や会いたい人に全然会えなくなった。今までと同じように関われなくなった。」




 という個人的に全く嬉しくない現実に気付き、面と向かってその現実と向き合って睨めっこしているからなんですね。
どうやら僕は、こういうところを重要視しているようです。

(今後弊社に入社希望してくれる方がいるとすれば、社長はこういう考えの人だということ、ご理解の程よろしくお願いします。)


 これには友人も含まれます。35歳になると、みんな本当に忙しいみたいで(#お前もそうなれ)ラインの連絡取り合うだけで、全然会えません(#嫌われてる説)ここで、あれ?仲良い友達と無心で遊ぶことって、人生を豊かに過ごす為に相当上位に来ることだよね?と自問自答をするわけです。35歳、みんなマジで忙しいみたいです。仕事、家族が殆どですが、住んでいる所も散漫してしまいますから尚更ですね。

 さらに事例を続けると、仕事で仲良くさせて頂いているお客様や協力会社様方と、昔は毎週のように出向いて色々と教えて頂いたり食事したりして、それが本当に楽しく居心地が良かったのですが、どんどんやる事や出会う人が増えていくと、出向く時間がいつの間にか取れなくなって、全然会えなくなって気付いたら仲良くして頂いた方が退職されていたりして、もう会えなくなっていたりして。すごく寂しい気持ちになったりして。

 さらにさらに事例をを続けると、大切な佐藤製作所スタッフのメンバーとも昔は若手とずっと一緒にいて研修したり色々と社外に出て勉強したりしていたのですが、若手が増えてくると1人1人に関われる時間が分散されて、社内でも自分がやるべき業務内容が変わり、同じ目線の仕事が少しずつ減っていったりして、気付いたら上司と部下という関係で、絶対に必要な距離感を考えるようになり、接し方を改めたりして、これはこれでやはり寂しい気持ちになったりしています。

 ここにしか書きませんが、僕は社員との距離はすごく近くいたいタイプです。でもそれをし過ぎるのも良くない、とも最近気付いたので、苦悶しています。正解は分かりません。




まとめると、1人1人と関わる濃度が薄れ、関係性もタンパクになってきてしまっている、ということです。
関わる人は増えましたが、メールやラインばかり。これは本当に幸せなことなのか?と。これは悲しいことだな、と。

 ・・・さてさて、経営者なんだからそんなことを考える暇があったらもっと会社のことを考えろ、という意見は多方面から聞こえてきています。そんなぬるいこと言って業績悪化させたら責任とれ!ということは分かっております。大丈夫です。

 しかし、こういうことを考えることも、結果的に会社の事を考えることに繋がるはず、と正当化させてください(#仕事しろ)

若手男子スタッフ3人

 そしてここからさらに自分の思考を深掘りしていくわけです。そうすると、多少自分の本質が見えてくるわけです。
なんでそんなことを気にするのかな、なんで違和感を感じるのかな、なんで悲しいと思うのかな、と。
上記の事例3つをふまえて、僕は下記の結論にたどり着きました。




「好きな人と一緒に、素の自分でいる時間が、一番たいせつ」



 ということです。ね。
・・・は?みんなそうじゃないか?となるわけです。何も驚きや発見の無い、つまらない結論にたどりつきました。

 でも、これを常に自分の軸として、頭に埋め込んでいるか?判断軸の一つにしているか?
と考えると、意外とそうじゃないことが多々あります。そういう判断の積み重ねが、ストレスや疲労を蓄積させるのですね。

 そこで最終結論↓

 時間は有限です、でも毎日新しい仕事や人と会います、やることも増えます、その中で「自分の時間を何に使うか」を判断して決めないといけない。その決断軸に、上記の結論をズシリとぶっ刺しているか?ということを常に自分で思い出すようにしよう。






そうすれば、悲しんだり寂しくなったりする可能性が「減る」ということに繋がる。
つまりは、人生が少し豊かに、楽しいものになる可能性が「増える」ということに繋がる。

 と、自分で勝手に満足しました。終わり。

 自分の本質の「結論」が分かっていると、凹むことが減ると思います。
凹むような選択肢を選ばないから。

 僕は「好きな人といること」がそれでしたが、「一人で何かに没頭すること」だったり「旅行にいくこと」だったり「自然と生きる」ことだったり「会社を大きくする」だったり「遊んで生きていきたい」だったり十人十色でいいんですが、人に合わせるのだけはやめた方がいいと思います。全くもって無意味ですから。

 佐藤製作所の若手社員には(ベテランの方々に僕がいうにはおこがましすぎます)、やはり自分の本質、本当の心、何が好きで何が大切か、を知った上で入社してほしいし、それを常に忘れずに、毎日を過ごしてほしいなと、心の底から本心で僕は思っています。そうでないと、楽しい人生を送れないと思うからです。

 それが佐藤製作所とマッチしないのであれば、希望をしていても入るべきでないと、僕はそう思います(#希望者いる前提は良くない)。たとえ最初はマッチしていても、途中でそれが変わってしまったら、やはりそのタイミングでお別れする選択肢がお互いにとってベストだと、そう思います。

 モヤモヤしながら何となく毎日を過ごす、ということが、お互いにとっては一番良くない事だと思っていて、それを解消する為にも、
やっぱり自分で自分の本質、本心、何が大切なのか、何が好きなのか、を良く考えてほしいなと思います。周りと比較するのが一番良くないと思います。

 息子達にも、そこは伝えていきたいと思います。

 偉そうなことを言っていますが(#本当何様)、本当に自分が思っていることなので、ひとまず記録しておこうとおもいました。
また色々と経験して、色々な人と会って、考え方が変わって、数年後全く違うことを言っているかもしれませんが(#いい加減にしろ)

三代目日記一覧はこちらから
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この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/