この日記が役にたつこともある・・・自分にとって




3か月空いたあと、連投になりました。極端ですね。

先日の記事を書いて、「そういえば昔の自分はどんな感じで記事をかいていたのだろう」と気になったので
何個かバックナンバーを見てみました。



・・・明らかに今の自分、昔の自分よりも頑張っていないな・・・



と思いました。
完全に前の自分の方が文章も誠実で、内容もしっかりしてて分かりやすく、
なにより記事から覚悟とやる気と説得力とパワーが伝わる(自分褒めてるみたいで気持ち悪いですが)
・・・正直気を引き締めないとまずいな、と危機感を感じました。まえの自分と比較して。(日記が役にたちました。自分の)

記事を読むと、その時の情景が鮮明に浮かび上がります。
それだけ一生懸命仕事に打ち込み、記事も書いていたからだと思います。

上記に書いた通り、覚悟、やる気、説得力、パワー、あたりは正直今より前の方があったなと
完全に敗北を痛感しました。昔の自分を今ちょっとだけ褒めてあげたいです。

そして今の自分これでいいのか、と再確認しないと危ないと思いました。
何でこうなったのかも同時に分析して、要因を取り除く必要を強く感じました。昔の自分をみて。
(だいたいは分かっています。気の緩みと甘えです。)

なので、今回の記事は一旦昔の自分をお手本にして、過去の自分を先生にして初心に帰って書こうと思います。(ここから)

早速ですが、先日かいた【おきたできごと】【考えていること・悩み】リストの中から
自分の中でウエイトが重いものをピックアップし、それらを深掘りして落とし込みたいと思います。

さて、頭の整理スタート。比較対象は過去の自分。




①第二子がうまれた

これは人生においても非常に大きな出来事であることは言うまでもなく、僕もここからまた新しい人生がスタートしました。
ありきたりで面白味もないですが自分は息子2人にとって、世界で唯一の父親である、という自覚と責任を強く持って生きていきます。

当然僕なんかは軽く超えていってもらいたいと思いますが、暫くは2人を守り、育て、時に突き放し、たくましい人間になってもらいたいと強く思います。今僕は経営者の立場として、若手の採用や育成に力を入れていますが、それらの考え方は子育てと非常にリンクすると感じています。

なので、社員と息子は同じようなものだと思いながら、双方をしっかりと、自立した、倒れにくい、優しい、人間に育てていきたいと思います。

そして、子供が2人になって分かりましたが、世話の大変さは2倍でなく体感で3~4倍はあることが分かりました。
「魔の2歳」と言われるように、丁度長男が2歳ということも理由としては考えられると思います(これからの方へアドバイス、2歳と0歳のコンビはすごいですよ)

しかし大変さが3~4倍になった分、楽しさも3~4倍になりました。まえの日記のタイトルと同じで、楽しい事と大変なことは比例するのです。僕が一人で2人の面倒を見る土日などもあるのですが、1秒も自由時間がありません。(分かってくれる人、いますよね?)だから、それを毎日やっている妻には本当に感謝です。母は強し、いつもありがとうございます。

そして、僕の友達にも絶賛子育てど真ん中の方が多くて、相談とかするのですが、はっきり言って尊敬します。
同じ立場で後継者で山梨でクリーニング屋をやってる優秀な友達シゲ君はなんと4人(+1)子供を育てながら経営でも結果をすごい出してて、本当に尊敬。よく相談にのってもらってます。

お酒沢山飲んでバカできる最高の後継者の友人ハタノもちゃんと2人の父親をやりつつ仕事もしているし、いつもお世話になってる先輩の岡社長も2人の父親だし。

やっぱり今はすいません、贔屓目になってしまいますが、子供2人以上いて子育てをしつつ経営や仕事もやっている仲間は別の見方をしてしまって、本当にすごいなって思っちゃいます。
体力的に辛いときとか、仕事に時間を使いたいけど使えない時とか、落ち込みそうなときに支えになってくれます、有難い存在です。

でもやっぱり、僕は出来るだけの時間を息子たちに使いたいと心から思っているのは事実で、それを実現しつつ、会社を守り、成長させていくことも当然同時進行でやる覚悟です。その為にはどうすればいいのかを、毎日考え、試行錯誤し、トライアンドエラーを超高速で回し続けることを今は継続していくつもりです。

このブログでも度々書いていますが、自分の人生にとって、本当に大切な事は何か、を皆ちゃんと分かった上で、佐藤製作所で働いてほしい。

僕は、家族との時間、友人との時間、社員と過ごす時間、をバランス良くとり、その全てで心地よい時間を過ごしたいと思っています。大切なことは、大切な人と楽しく過ごす時間があること、であって、それを犠牲にしてまで何かをやることをしたくない、と思っています。

でも、大切な人と楽しく過ごす時間を作るために、経済的にも豊でないといけないし、身体も健康でないといけないし、一緒に過ごす人とのコミュニケーションもとらないといけない。
そのすべてを、全員平等に限られた人生という時間内で達成する為には、限られた時間内で最大限の努力をして最大限の成果を出さないといけないし、時にはどれかを犠牲にして捨てないといけないこともあると思います。

今の僕は、今は子供の優先度が一番高いので、友人や会社にかける時間を多少犠牲にするという選択肢を取っています。その分のリカバリーはいずれしますし、その分誰かがサポートしてくれていることを感じて感謝の気持ちを忘れず、今度は逆の立場になったときに僕がその人をサポートしてあげようと思っています。

僕は、経営者の中では相当育児に人生のウエイトを置いているのではないかと感じているのですが、ポジティブに考えることもできて
社員やまわりで同じような立場になった人がいたら、誰よりもその人の気持ちに寄り添って、その人が助かるような働き方や行動が出来ると思います。

社長は子育てなんかせずに24時間365日会社で仕事していろ、家のことは妻に任せろ、という風に言う方もいますが、それはそれで一理あると思います。しかし、僕はそれに納得して子供や家を犠牲にする選択は出来ません。

仕事を頑張る理由、そのものが、自分の人生を豊かにする為、だと思っているので、それを相反する行動をとることは出来ないからです。自分の人生を豊かにすることが、幼い息子や妻と楽しく過ごす時間だ、と分かっていながら、それを捨てることはできません。

何度もいいますが、仕事を捨てる、やらない、適当にやる、ということでは全くありません。限られた時間の中で最大限の成果が出るように最大努力をする。ということで、時間制限なく無限に終わりなき仕事に向き合い続ける、というのを、幼い子供がいる貴重な時期には、やらない、ということです。

仕事は大切ですし、人生を豊かにする為に必須なのは言うまでもないです。ただ、仕事に向き合う時間のウエイトは、その都度人生のタイミングで変化していくべきだと思います。特に経営者は、何かあれば当然24時間休みなしでやらなければならない時期はあるでしょう。それは当然やりますし、覚悟も出来ています。

でも、区切りなく、何歳になっても24時間365日、やることに意義は感じませんね。(これには異論を唱える方がいると思いますが、すみません。)

楽しみ同様、仕事の成果も3~4倍を目指して、頭が千切れるまで考えて行動していきますので引き続きよろしくお願いいたします。今は特に仕事にかける時間が限られているので、200%集中して深い思考を重ねていかねばならない時期です。新しいことにどんどんトライするぞとはっぱをかける僕になんとかついてきてくれているスタッフには本当に感謝の気持ちしかないです。


・・・①だけで大ボリュームになってしまいました。これは何回かに分けて書いた方がよさそうですね。




②社員同士での懇親会が増えた

これは、僕が佐藤製作所に入社した時から、ずっと求めていたことの一つでした。
入社したころは、社内での会話は無いし、あっても文句や喧嘩や責任のなすりつけ合い、懇親会どころか「○○が嫌いだから辞めさせてくんない?」「なんであんなの採用したの?」とかそんな感じでした。それを毎日悲しく感じていたのは紛れもない事実です。

ランチも社員といくことなんてないし、年1回だけある集まりの忘年会とかでも、みんな欠席で身内だけ。休憩中に雑談なんてあるわけなくて、話すのはお客様や協力会社だけでした。写真も、仲良しの塗装屋さんに言った時に、「一緒に食べていきなよ」っていって頂いて参加したときのものです。嬉しすぎて写真を撮ったことを覚えています。佐藤製作所ではあり得ないことだったので。

あまり言いたくないですが、事実として当時の佐藤製作所は会社の雰囲気も業績も最悪で、社員は役員の悪口と文句、役員で話し合っても喧嘩ばかりで、「会社ってこんな感じなんだ」と強く印象に残りました。その体験が僕の思考のベースになっていることは共有しなければならないと思います。じゃないと、なんでいま常務はこんなことを思っているんだ?なんでそんなことを考えているんだ?と、会社の方針として打ち出すことに対しての、理由説明が難しいからです。こんな実体験があるから、僕はこうしたいと思っているんだ、という説明が出来ないと、「何で今までと違うことばっかりするんだ」と不平不満ももとになってしまうからです。

入る前の想像では、家族経営で、少ない人数で一体感を持って、出来ればワイワイやりながら、良い仕事をしていく、というイメージを少なからず持ってたので、驚きました。

でもその時は、「絶望」というよりも「俺がやるしかない」という気持ちが勝っていたので、気合いが入ったのを覚えています。(後に一回絶望が勝って、倒れましたが。そのとき一度辞めようと思って、母親に辞めるといったのですが、「あなたが辞めたら会社は終わっちゃうからダメ!」と言われてもどったことを覚えています。これなかったら本当に辞めていた可能性が高いです。そして、戻ったのが良かったのかどうかは、僕が決めることじゃなくて、今いるメンバーや協力会社、お客様からリサーチするしかないのですが、そんなことはしないのでわかりません。永久に。ひとつ確かなことは、会社が続いているかどうか、という事実1点だけでしょう。)

そして再度かきますが、この時の経験と実体験が今の僕の考え方や方針の基礎になっていることは間違い無いと思います。これを経験していなかったら、今のメンバーが集まっていなかった可能性は高いと思います。なぜなら、インターンシップや新卒採用などをやっていないと思うからです。なので、大変な経験も全て人生の糧になっているんだなと思うことができます。

インターンシップや無名の中小企業がやるべき新卒採用のノウハウなどは、最初は全て自分一人で考えて、失敗を重ねて、積み重ねてきたものになっています。一人で会社に迷惑をかけてでもそれを我武者羅にやってきた原動力は、「仲間がほしい」というたった一つの強い気持ちと希望があったからだと断言できます。それ程、仲間を求めていたということです。もちろん、どういった仲間が欲しいか?を深くかんがえて、そういうメンバーはどうすれば集まるか、と思考を整理し、実行し、失敗を繰り返してきました。

だから、今いる若い仲間は、ひとまず僕が全員集めてきたメンバーです。僕が、こういう仲間が欲しい、と思ったメンバーを選んで集めたからです。適当に拾ったものではありません。だから自分で自信をもって、優秀な社員だと言えるのです。「中小企業に優秀な人はこない」と言っているひとは、ただ諦めているだけだと思っています。「どうやって採用しているの?」と良く聞かれますが、言葉で説明するのは難しいです。どんな人が欲しいか?をまず分かっていないと話もできませんし。

もちろん、そういった人材が仲間になってくれた理由は、会社自体に良いところがあったからだと思いますし、それは会社をつくっている「人」が良かったという事になると思いますし、残って頑張ってくれた社員のみんなが呼び込んだ成果であることは分かっています。感謝しています。

かつて「絶対にこういう会社にしてやるんだ」と思った会社に、今やっと、ちょっとだけ近づいているかもしれません。(10%くらい?)

前置きが長くなってしまいましたが、そんな状態の会社から、5年程たち、最近嬉しい話をちょこちょこ耳にするのです。(ここからが、メイン部分)。

若い社員同士で軽く食事にいったり、ベテランと若手が混ざって女子ランチをしたり、それを見た男性社員が男子会をしようと言い出したり。そんなことは、かつての佐藤製作所では、天地がひっくり返ってもあり得ないことだったのです。ほんの数年前までは。

誰とも話さなかったベテランの方が、今は別人かと思うくらいにみんなと話をしているのです。そんなことが起こり得るのです。僕もそこまでは想定していませんでした。驚いています。ほんの少しでも、前の会社よりも楽しいな、居心地がいいなと思ってくれていたらそれはとっても嬉しいことです。

僕も若いメンバーと沢山ランチにいくようになりました。正直言って、行くたびに僕は昔を思い出して喜びを感じながらランチをしています(気持ち悪いですね(笑))。でも、そういう背景があるから、普段のランチに喜びを感じることが出来る、というポジティブな考え方も出来るかなと思います。「いまどんなゲームしてんのー?」なんていう会話を、佐藤製作所の社員とランチを食べながらしている姿は、正直想像できませんでした。しようと思ってはいたものの。それくらい、異次元なことだったのです。

もっといえば、何気ない当たり前のことに(ただ社員とランチにいく)、それに喜びを感じることが出来るようになったら、人生はとっても素敵なものになる気がしています。夜軽く若いメンバーだけで飯たべにいったんですよー、なんて話を聞くたびに、僕は嬉しくなるし、俺も誘えよとちょっと悲しくもなるし(笑)

でも今でいえば、子育ての優先度が高いので、楽しんでみんなで仲良くなってきてほしいなと思います。

分かりませんが、これは仕事にもポジティブな影響を与えるのではないかと思っていて、その様子はこれから経過観察してまた日記で書いてみたいなと思います。

それと僕の次の夢が、「社員旅行を復活させる」なんですが、これももう実現不可の夢ではないような気がして、ワクワクしています。「社員旅行いってきました」という記事がかけることを楽しみに、みんなで仕事を頑張っていこうと思います。

・・・

2つピックアップしただけでなかなかの量に、、これ終わるのかな、、と思いますが、特に書いておきたいことについてあと数個は
あとの記事に書き留めておきたいと思います。未来の自分のケツをたたくために。

一旦気を引き締めないとまずいなと気付かせてくれたのは昔の自分なので、彼には感謝したいなとおもいました。

この記事を書いた人

佐藤 修哉

1986年生まれ
学芸大学で生まれ育ち、鷹番小学校から中学受験で慶応普通部に
慶応義塾大学理工学部電子工学部を卒業後、大学院に進学
卒業後IT企業を経て2014年に祖父が創業した佐藤製作所に入社
若手社員とのコミュニケーションと2人の息子の世話に励む

東京商工会議所 事業承継対策委員
東京都労働産業局女性従業員のキャリアアップコンサルタント
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/program-introduction/instructor-introduction/shuuya-sato/